中小企業診断士とMBAではどっちが良いのか違いを整理してみた
- Takato

- 2025年8月28日
- 読了時間: 7分
こんにちは!
StudyBases代表の萬屋です!
中小企業診断士試験とMBA(経営学修士)はどっちが良いのか知りたいという方は、社会人のリスキリングがブーム(?)になっている昨今ではなかなか多いのではないでしょうか。そもそも中小企業診断士試験とMBA(経営学修士)の違いは何なのかを知りたいという方も多いと思います。そのような疑問をお持ちの方にぜひ本記事をご参考にいただけると嬉しいです!
というのも、私は中小企業診断士試験合格者であり、かつMOT(技術経営修士)の学位も持っているので、そんな皆様のご疑問にお答えできるものと自負しております。ここで、「MOT(技術経営修士)って何?」という疑問も一方であるかなと思いますが、ひとまずここではMBA(経営学修士)の理系版と思っていただいて差し支えありません。MBA(経営学修士)とMOT(技術経営修士)の違いについては話すと長くなりますが、MBA(経営学修士)とMOT(技術経営修士)は勉強する内容に若干の違いはあるものの、ほぼほぼ一緒です笑。
※ MBA:Master of Business Administration
※ MOT:Management of Technology
中小企業診断士とは
さて、早速ですが、中小企業診断士とは何でしょうか。
中小企業診断士制度は、「中小企業支援法(昭和38年法律第147号)」第11条、及び「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則(平成12年9月22日通商産業省令第192号)」に基づいて、経済産業大臣が登録する制度であり、中小企業診断士は中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。すなわち、最近の言葉でいうと、中小企業をクライアントとした経営コンサルタントです。また、中小企業診断士はMBA(経営学修士)のような学位ではな く、国家資格なのです。
受験者数が年々増加してきていることからも、この中小企業診断士が最近注目されているともいえるのですが、それは一体なぜなのでしょうか。最近ではコンサルティングファームへの転職・就職が非常に人気なのでその影響もあると思いますが、その主な理由は、社会人のリスキリングの一環として、中小企業診断士の資格を取得する過程でメインである経営学をはじめとした関連知識を勉強することができるためと思われます。経営学以外にどのような関連知識を勉強することになるかについては、試験科目を見てみるとわかりやすいと思います。
中小企業診断士になるためには、第1次試験(マークシート試験)と第2次試験(筆記試験・口頭試験)の2つの試験に合格する必要があります。なお、2つの試験の合格率はともに平均20%ほどですので、単純計算すると一発合格できる人はわずか4%しかいないという非常に狭き門なのです。。
話は脱線しましたが、第1次試験と第2次試験の試験科目を見てみると、第1次試験(マークシート試験)では、以下の7科目の試験を受けることになることがわかると思います。
・経済学・経済政策
・財務・会計
・企業経営理論
・運営管理(オペレーション・マネジメント)
・経営法務
・経営情報システム
・中小企業経営・中小企業政策
また、第2次試験(筆記試験)では、以下の4科目の試験を受けることになります。
・事例I:組織・人事
・事例II:マーケティング・流通
・事例III:生産・技術
・事例IV:財務・会計
第1次試験(マークシート試験)を見ていただけるとわかりやすいかと思いますが、試験科目数は多いけれどもいずれも企業経営において欠かせない知識のような気がしますよね。
ちなみに、「こんなに科目数あるのに、試験合格までどのくらいの時間がかかるのだろう」という疑問もあるかと思いますが、この中小企業診断士の第1次試験(マークシート試験)と第2次試験(筆記試験・口頭試験)の2つの試験に合格するためには1,000時間の勉強時間が必要と言われており、勉強期間としては1年〜2年(※一日3時間くらいの勉強)が一般的です。なお、第1次試験(マークシート試験)では科目合格制度(※有効期限あり)もあるため、もちろん一発合格するに越したことはないのですが、ゆっくり腰を据えて一つずつ着実に合格するための計画を練ることも可能です。
そんな中小企業診断士試験ですが、MBA(経営学修士)に比べて費用が安いという点が大きなメリットです。MBA(経営学修士)では授業料等で数百万円かかってしまうのに対して、中小企業診断士は資格試験であるため受験料数万円で済みます。もちろん予備校に通われる場合にはその予備校の授業料等はかかるものの、数百万円まではかからないため、コスト的には中小企業診断士の方が良いでしょう。
なお、社会人の勉強の習慣化に努めているStudyBasesでも中小企業診断士合格のためのコーチングサービスを提供させていただいておりますので、何としても合格されたい方はぜひお声がけくださいませ!特に、第1次試験と第2次試験突破にあたっての戦略やスケジュール感、独学の方法もお伝えできると思います!(CMです笑)
MBA(経営学修士)とは
続いては、こちらのMBA(経営学修士)の方をご紹介させていただきます。
MBA(経営学修士)は「修士(Master)」ということからもわかるように、学位です。学位は資格といえば資格なのかもしれませんが、英検や日商簿記検定のような一般的に言われるような資格ではないです。つまりは、いずれかの大学院に入学をして、大学生活ならぬ大学院生活を通して2年後に取得できるものです。期末レポートや期末試験、大学院によっては論文執筆に追われるものの、基本的には入学さえしてしまえば取得できるものです。
さて、ここで、「いずれかの大学院に入学をしてというけれども、どんな大学院がMBAのプログラムを提供しているのか」という疑問も持たれるかもしれません。国内MBAで代表的なものは以下のものになっております。
・早稲田大学大学院
・慶應義塾大学大学院
・京都大学大学院
・一橋大学大学院
・筑波大学大学院
・東京科学大学 (※MOTコース)
※ここで、東京大学大学院はMBAはないのかと思われる方もいらっしゃると思いますが、東京大学大学院には経営学修士(※MBAではなく、Master of Management)を取得できるコースがあるのですが、この東京大学大学院は社会人学生として通うようなプログラムではなく、学生向けの一般的な大学院になっています。そのため、今回のまとめでは割愛しております。
ここでのポイントは、国公立と私立があることです。早稲田大学大学院や慶應義塾大学大学院のような私立大学の学費は300〜400万円であるのに対して、そのほかの国公立大学の学費は200万円程度に収まることもあります。コスト面では国公立大学の方が魅力的ではありますが、これまでの学歴等も考えて選ばれると良いかもしれません。例えば、早稲田大学に通っていた方であれば、早稲田大学大学院 のMBAの方が他の大学に進学するよりも一貫性があって履歴書が綺麗に見えますし、もともと通っていた大学に対する愛着もあることでしょう。
コスト面以外でも土日や平日夜間に実施しているかどうかも大学院を選ぶ時の基準になるかと思います。例えば、慶應義塾大学大学院ではフルタイムのプログラムのみを提供していますので、現職を一度辞めるもしくは休職する等の対応が必要になってきます。こちらは受験をする前にきちんと確認しておきたいものです。
なお、StudyBasesは社会人の勉強の習慣化をメインに取り組んではいますが、今後のキャリア戦略に関するご相談ももちろん対応可能です。なぜならば、StudyBasesは国内MBAや海外MBA、その他の大学(学部編入)・大学院等にも明るいため、ぜひお声がけくださいませ!(CMです笑)
さて、中小企業診断士試験とMBA(経営学修士)の違いについていかがだったでしょうか。どっちが自分のキャリアを考えた時に良いか少しでも見えてきたならば幸いです。最後に中小企業診断士試験とMBA(経営学修士)の違いを整理しておきますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
中小企業診断士 | MBA(経営学修士) | |
概要 | 資格 | 学位 |
認定機関 | 経済産業省 | 各大学院 ・早稲田大学大学院 ・慶應義塾大学大学院 ・京都大学大学院 ・一橋大学大学院 ・筑波大学大学院 ・東京科学大学 (※MOTコース) |
勉強科目 | 第1次試験 ・経済学・経済政策 ・財務・会計 ・企業経営理論 ・運営管理(オペレーション・マネジメント) ・経営法務 ・経営情報システム ・中小企業経営・中小企業政策 第2次試験 ・事例I:組織・人事 ・事例II:マーケティング・流通 ・事例III:生産・技術 ・事例IV:財務・会計 | ・経営戦略 ・財務・会計 ・企業財務 ・マーケティング ・経営組織 ・マネジメント・コントロール ・企業データ分析 ・経営哲学 など、大学院によって異なる |
必要な期間 | 1年間程度〜 | 1年間もしくは2年間 |
費用 | 数万円〜 | 数百万円 |
では、また次回!
StudyBases代表
萬屋